ドキュメント¥IMG_182
定価2500円+税  コールサック社
薫振華が聞き手となり金子兜太と親交の深かった人たちとの対談を纏めたた著作 

13人の証言 
井口時男 いとうせいこう 関悦史 橋本榮治 宇田喜代子 宮坂静生
横澤放川 筑紫磐井 中村和弘 高野ムツオ 神野紗希 酒井弘司 安西篤

第1章  井口時男(文芸評論家 俳人 東京工業大学教授)
井口氏は2016年「件の会」で出会った。とにかく兜太の句が好きで「人体冷えて東北白い花盛り」大津波と大震災の多くの死者を弔うためのような気がして
エッセイに書いたことにより黒田杏子さんの目に留まり兜太と会ったが、100歳近くなってもエネルギッシュだが俗気がない印象だった。

金子兜太は、社会性俳句から出てきたので戦前、戦争、戦後という歴史に関わっているのでその視点から論じた。そして外部からの眼差しという点では俳人の筆頭と思う。兜太の思想の根源は貧困に苦しむ秩父困民党と主計官として赴任したトラック島での部下たちが飢えて死んでゆく状況が戦後の生き方となった。

戦後の社会性俳句と背景/社会性と芸術性を両立させる兜太俳句のメタファー/俳句と短歌におけるイロニー/松尾芭蕉の俳句のイロニー/高柳重信の俳句のイロニー/西東三鬼の俳句のイロニー/塚本邦雄の短歌のイロニー/金子兜太の俳句の述志/金子兜太の男性性とフェミニズム/金子兜太の中の母親像/金子兜太と一茶と山頭火/破調と無季と季重なりコールサック社より転載