カテゴリ: 海程

「海程は」は伝統派の圧力から生まれましたが、その句柄は感覚的な作品が多く俳壇でも特異な存在でした。数十人からは始まった海程は先生を慕う人が増え大所帯になりましたが先生一代で廃刊となり「海原」と名前を変え続いています。 ...

 阿部 完市 慎重に銀木犀を思いたり蓴菜はもつとも形式的である鶏の天地無用にありにけり寒卵地面つくづくつづくなり会釈して北陸道に入りにけりさんくと・ぺてるぶるぐ全天窓かな撒水車らぶそでい・いん・ぶるう撒く  相澤 和郎月出てゐる雨降つてゐる萩の寺カザグル ...

  前 川 弘 明船笛やすずなすずしろ朝の家水平線のように朝寝をしておりぬ花の雨ガス管に家つながれてトランプはみな開かれて鳥の恋桜狩いつか死ぬ人ばかりくる夕顔や馬は毛深き首を垂れ飛込みのながき一瞬雲の峰八月の水ふっかける被爆坂月光に鶴の絵本を置いておく猪 ...

     永 井 徹 寒路線バスが踊りはじめた 地震だっ電車不通歩けど行けど首都圏は歩く群集早や消えてゆく春の夕焼け津波は家を車を人を ああ神様瓦礫原をさ迷い親や子見つからず瓦礫原を舞い舞う風花 ありがとうひろしまの空にひと部屋 茜雲脳ちぢむとき音がする  ...

 斉 木 ギ ニバックミラーに消える途中の白あやめ五体投地なにか言いけり海を指しみしらぬ岸を崖と名づけて旅つづくはぐれてから記憶はじまる雁が飛ぶ感情の広い林にパセリの家この雪は積もるよと言う 思わない一晩中鶴を通して鏡曇る白樺は小鬼見終わり眠るかなSmileを ...

 安達真弓とほき野に江の氾濫のこり照る青落葉さわぐをよぎり家路ならぬザリ蟹もわれも異端めくふるさとよ棒縞を着せて案山子と貧わかつ樹のリンゴ片側紅き蜜月旅行(ハネムーン)芙蓉大輪いつより時間ゆるやかに片頬に老斑賜ひ万愚節 穴井  太吉良常と名づけし鶏は孤独ら ...

さ行~た行ーリンクな行~た行ーリンクま行~わ行ーリンク40周年アンソロジー物故同人ーリンク50周年アンソロジー物故同人ーリンク「海程句集3」平成24年 金 子  兜 太左義長や武器という武器焼いてしまえ差羽帰り来て伊良湖よ夏満ちたり夏の猫ごぼろごぼろと鳴き ...

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